インタビュー

Mecara

無意識のうちにストレス過多に Mecara活用で気づけた身体からのSOS

AI技術による瞳孔計測で、自律神経の状態を可視化できる「Mecara」。今回は、開発初期から製品に携わり、自身も継続的に活用している株式会社Mecaraの渡辺真奈美さんに、実体験をもとにその活用方法と導入の意義について伺いました。

業務集中、リモートワーク、気づかぬうちにストレスが蓄積

――渡辺さんが以前Mecaraで計測をした際、“注意寄り”という結果が出たことがあったと伺っています。計測する前から、ご自身でストレスを感じることがあったのでしょうか?

そうですね。Mecaraで出力するレポートの「精神不安」の項目が“注意寄り”になった原因としては、時期によっては業務が立て込むことがあるのと、また現在は主にリモートワークで働いているのもあると思います。自分の裁量で仕事を進められる一方で、休憩を取らずに長時間作業を続けてしまう、気づけば区切りなく働いている、という状況が少なくなかったですね。

――渡辺さんご自身は、仕事に過度に集中してしまう傾向が以前からあったのでしょうか?

もともと没頭しやすい性格という面はあったと思います。職場勤務をしていた頃は、同僚から「休憩に行こう」と声をかけてもらうこともあったので、オン・オフの切り替えがしやすかったんですね。周囲の環境が、自然と仕事の区切りをつくってくれていました。

一方、リモートワークがメインになってからは、物理的な区切りがありません。自宅で仕事をしているため、意識的に切り替えない限り、仕事を続けられてしまいます。切り替えが難しく、それが気づかないうちにストレスになっていたのだと思います。

Mecara計測結果画面のイメージ。数値やグラフで自律神経の状態が可視化される。

――実際にMecaraで計測するまでは、そうした状態に気づきにくかったのでしょうか。

そうですね。不調が身体に現れて初めて「ストレスが溜まっていたのだ」と気づくことが多かったように思います。たとえば、生理が止まるなどの変化が出て初めて自覚する、といった具合で、予見や予防はできていませんでした。

高い「精神不安」の数値 働き方を見直して改善へ

――“注意寄り”の結果が出たのはいつ頃のことですか?

昨年、レポートが現在の形式にアップデートされたタイミングです。それまでは数値やグラフから自分で自律神経の状態を読み取る必要がありましたが、「痛み」「眠気」「精神不安」といった項目が可視化され、分かりやすく表示されるようになったことで、自身の状態を直感的・具体的に理解できるようになりました。

その際に、「眠気」「痛み」の数値は高くなかったものの、「精神不安」の数値が高めで”注意寄り“として計測されていることがわかったんです。自分の体感とも一致していたため、「やっぱり、自分で思っている以上に負荷がかかっていたんだ」と納得することができました。

参考画像。計測結果に表示される「各コンディション状況」のイメージ。バランスが乱れている項目には「注意寄り」の表記が。

――その結果を受けて、どのような対処をされたのでしょうか。

長時間仕事に没頭してしまうのを見直し、日ごろからこまめに休憩をとるようにしました。また、それまでは土日も仕事をしてしまうことがありましたが、意識して休日は休むようにして、メリハリをつけるようにしました。

その結果、数値にも変化が現れるようになったんです。十分な睡眠を取ることで「神経年齢(自律神経の状態を年齢に換算した数値)」が改善するなど、具体的な数値の変化が確認できましたし、体感としても「今日は身体が軽い」と感じる日が増えました。休養が取れていることを、客観的に確認できたことは大きかったと思います。

――現在はどのくらいの頻度で計測されていますか。

現在は2日に1回程度です。数値は比較的安定しています。

Mecaraで計測するようになってからは、身体に明確な不調が出る前の段階で「今は少し負荷がかかっているな」と把握できるようになりました。その結果、意識的に休憩を取る、リフレッシュのために計画的な休暇を取る、といった行動につなげられるようになったと感じています。

Mecaraは目もとにあてるだけ、かつ短時間で計測できるため、継続利用のハードルが低い。

――忙しい時期や睡眠不足の際、数値に変化は出ますか?

そうですね。単純に業務量が多いだけであれば乗り切れてしまうこともありますが、難易度の高い課題に向き合っているときの方が、数値に表れやすい印象があります。自覚していない負荷が可視化される点は、継続的に計測を行うことの意義だと感じています。

Mecaraで自律神経の状態を客観視することができる

――「Mecaraで計測して良かった」と感じるのはどんな点でしょうか?

良好な状態とそうでない状態を、客観的に比較できることです。少し数値が下がっているときに早めに気づき、対処できるのは大きなメリットです。

また、瞑想などのセルフケアを行うと、その前後で数値が改善することも確認しています。サポートチームのメンバーにも共有したところ、「瞑想で数値が良くなった」という声が聞かれました。取り組みの効果を数値で確認できるので、日ごろの体調管理の一環として活用しやすいと感じています。

――ユーザー視点で見たMecaraの魅力は何でしょうか。

ひとつは、計測が簡単なことです。約7秒という速さで計測でき、結果表示までも短時間で済みます。神経年齢を含め、自律神経の状態を手軽に把握できる点は使う側から見ても魅力だと思います。

また、「今日は『眠気』の数値が高い」「いつもより『精神不安』が高くなっている」など、数値と体感を照らし合わせながら繰り返し測定することで、「自分はこういうときにストレスが大きくなる傾向があるんだ」という指標がだんだん見えてくるようになります。そうした答え合わせを重ねることで、自身のコンディション管理に役立てていただけると感じます。

Mecaraの計測イメージ。

――管理職の立場で導入を考えた場合、組織や従業員に対してMecaraはどのようなメリットがあると思われますか?

一般的な企業では、多くの従業員に対して「健康チェックをしましょう」と促すこと自体が難しい場合もあります。その点で言うと、計測が簡単なMecaraを使うことで、まずは本人が自分の状態に目を向けるきっかけをつくることができます。

また、管理者側も部下の状態を把握しやすくなります。個人の体調にどこまで踏み込むべきかは慎重な判断が求められますが、数値の変化を一つの参考指標として、声かけをしたり、医療機関の受診や休養の提案につなげることも可能です。

無理して頑張ってしまう人もいると思いますので、具体的な数値で「今あなたは疲れているんだよ」と説得力をもって示すことができるのは、管理者と部下、双方にとってメリットになると思います。

Mecara専用アプリのイメージ。計測結果をスマホで簡単にチェックできる。

――どのような企業にMecaraを活用してほしいですか?

健康経営に課題を感じている企業には、特に活用いただきたいと思います。従業員自身が小さな変化に気づくきっかけになり、管理者にとってもサポートの判断材料になります。

デスクワークだけではなく、たとえば現在導入いただいているジムやトレーニング施設では、トレーニング効果を可視化するツールとしても活用されています。整骨院や整体、マッサージ業界などでも、施術効果を客観的に示す手段として導入しやすい分野です。

企業における健康管理は、一朝一夕に実現するものではありません。だからこそ、日々の小さな変化を数値で捉えられる仕組みが、その第一歩になるのではないかと感じています。

渡辺真奈美

株式会社Mecaraカスタマーサクセス チームリーダー。システムエンジニアとして11年の経験があり、勤怠管理、生産管理、報道、行政など幅広い業種のシステム開発を経験。要件定義から開発、リリース、ユーザーへのインストラクション、保守、社員教育まで対応可能。子育てをしながらマルシェの企画・運営に携わる。現在は、Mecaraのカスタマーサクセス全般を務める。

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